耳を疑った 嘘のようなホントの話

今から六年前 我が家の長女が『小児1型糖尿病』と診断されました。幼稚園で その年度から実施された尿検査で 糖の数値が高く 病院での再検査の通知で発覚しました。娘が産まれた小児科での診察。尿検査 血液検査等 行い その結果も血糖値は変らず高く 今度は専門医のいる総合病院を紹介されました。

紹介された病院で精密検査を受け そのまま入院となり 検査の結果『小児1型糖尿病』と診断されたのです。

即 入院の指示を受け手続きとなったわけですが 動揺のあまり 正直 どのような手順で手続きを行ったのかも 覚えていません。それくらい 夢の中にいるような 別の世界にいるような そんな想いだった記憶だけが うっすらと残っています。

入院初日 横で寝ている娘を見て涙が止まらず 産まない方が幸せだったのか この先どんな人生になるのだろうか など頭の中で自問自答を繰り返したのは はっきりと覚えています。

あれから 六年。毎食前にインスリンを打つという治療を行っていますが 運動会ではリレーの選手 体操教室にも通い 理解ある先生達にも恵まれて 宿泊学習も無事に終え 不自由なく生活を送っています。

最近では 極度のアレルギーや治療法の見つからない病気など多く聞く世の中 インスリン治療さえしていれば 他の人たちと なにも変わらない生活が送れるだけ 我が娘は幸せなのかもしれない と少しずつ思えるようになった気がしています。